このエピソードがあって、映画のイロキの存在が締まった感があります。
映画ではただ死後の世界の恐怖を伝えるくらいの意味と思っていましたが……イロキの「裏切り者」発言にはこんな背景があったとは……。
そしてグローディはどうしても神々の怒りのエピソードが脳裏を掠めますが、そちらもさらに裏がしっかりして骨太になった気がします。
結局グローディは死体が欲しいという動機があって神々の怒りが起こり、そのためにスコピの毒で米を汚染し、それを知ったイロキはトウフ国の信頼を守るために食物の流通を止め、結果カグラギのクーデターとなった。
でも、イロキは国のために手を汚し、その王道をカグラギに伝え国を託し……カグラギはそれを具現化し、手を汚し、黒に染まり今に至る…。
トウフ国の二代に渡る王殿様の伝統をギュッと詰め込まれた名エピソードでした。
そういえばグローディとイロキのシーン。
いわゆるママとダディのシーンだったわけで……いや、狙ってたでしょこれw