善意のAIと悪意のAI、その思考・予測のなか、翻弄された或人と滅でした。
ヒューマギアである滅も、或人との戦いの中で、自分に宿る心がどのようなものであるか……身に染みて感じ、心の存在を認めざるを得なくなりました。
その心を認めさせ、滅を止めることができるのはただ一人……と向き合い続けた或人……。
父親がわりのヒューマギアである其雄も、イズも倒された相手でしたが、最後までヒューマギアを、自身のプロダクトを信じ続けた、その意思の強さを強く感じた回でした。
先週気にしていたシーン、或人は衛星ゼアの中で、其雄との会話をしていました。
彼は「力の強さより心の強さ」を或人に説き、ゼロワンドライバーを再生成して渡していたんですね。
心があれば、どうしても悪意は湧き上がってしまう……そのままだと、辛いまま……それを乗り超える心の強さが……ということでしょうか。
悪意にさいなまれたままでは、進歩がありません。下手すれば衰退…そして滅亡……前に進むために、夢に向かって跳ぶために、その強さで越えていくことが必要だと感じます。
さて、物語の最後……それぞれ人間も、ヒューマギアも、戦いを乗り越えた姿を見せてくれました。
ヒューマギア事業拡大のために、新しい衛星を飛ばす飛電インテリジェンス。
ZAIAのサウザー課は……ちょっとどういう課か不明ではありますが……原点に帰り、まともになったのかと思いますw
A.I.M.Sでは唯阿の指揮のもと、技術顧問として亡もジョイン。
不破さんは一匹狼的に人助けをし、滅と迅はアークが目覚めないように監視する立場に。
迅の「お父さん!」というセリフと、滅の笑み……この最終回を象徴するカットだったと思います。
そして、イズをゼロからラーニングさせる或人。膨大な情報としても、いつかかつてのようなシンギュラリティを迎えた秘書ヒューマギアになってくれると思います。
と言った感じで、当初AIと人間という軸の中でしたが、情熱、悪意、善意、夢……というように心がどういうものか、別な角度からアプローチする作品になったと思います。
令和ライダー1号という触れ込み、そして社会を取り巻く状況……大変な中でも、一つの作品を作り上げてくれた、キャストのみなさま、そしてスタッフのみなさま、ありがとうございました!
大変な状況でも、心が躍るコンテンツがあるというのは支えになるもの……この状況だからこそ、その力を感じました。特撮の力強いです!!!
さて、どうもアークの暗躍はテレビシリーズにとどまらないようですし……この後のそれぞれの未来図も楽しみに待っています。